2011年08月13日

お盆花 そしてスーパーキッズオーケストラ。

毎年お盆の頃には、自衛隊の演習場に行って、草原に咲く夏の花を見るのが慣例だ。
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この時期には演習場の草原が夏の花でいっぱいだ。演習場の存在に関してはいろいろな立場から意見があるがそれに関してはここではあえて触れない。

ここは今まで多くの議論の中で、演習場として使用され、その結果、自然保護の聖地とも言える貴重な場所になり始めているのはある意味皮肉とでも言うべきなのだが、民間に返還されていれば間違いなくゴルフ場になり、一面の芝生の丘になってしまったであろうこの草原が、今は貴重な野の花の群生地として人知れずに存在している事は、私たち家族にとってはとても貴重で素晴らしい事実なのだ。
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花の一つ一つが、森の中の木の実の一粒がそれぞれ夏を精一杯に美しく生きているのを見ると、言葉に表す事が出来ない不思議な充実感であふれてくる。
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子供達はひたすら草原を走り回り、新しい花を見つけるたび、又、鹿の足跡を見つけるたびに歓声を上げている。
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いつまでも演習をしなければいけない世界であって欲しくはないが、この場所はあまり大きな開発を進めずにいてくれればと願う。







その後、河口湖ステラシアターで催されている河口湖音楽祭のプログラム中、「スーパーキッズオーケストラ」コンサートを聴きに行く。過去2年続けて聴きに行った家内と子供達は、是非私にもと誘ってくれた。
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私の暮らす富士河口湖では、このホールを町で自主運営し、年間数十回ものコンサートを開きその内容は驚くべき多彩さで、人口2万4千人ほどの小さな町として住民が誇る事が出来るホール、運営である。

世界的な指揮者である佐渡裕氏の提唱により始まったこの小学生から高校生によるオーケストラは、今年8年目を迎え、その活動の幅をますます広げている。

音が出た瞬間、これは何かが違う!!とすぐに感じるほどの演奏。

高い技術は当然だが、佐渡裕氏、日頃の指導の各担当者、子供達。このオーケストラに係わるすべての方の音楽に対する喜び、愛情、ひたむきな想いがひしひしと伝わって来るではないか。不覚にも涙が出てしまった。音楽の原点を見せつけられる思いだ。
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又、子供達だけでなく、このオーケストラを創設しここまで育ててこられた佐渡裕氏のことも考えないわけにはゆかない。これが本当の教育なのかと思う。氏の人間力、指導力、音楽に対する情熱、人間に対する思い。すべてが整った事でこれだけの演奏が出来る事は想像に難くない。

思わずチェアーフィッティングを提唱し、これから多くの方の応援を得て広めてゆこうとしている自分に当てはめて考えた。どれだけの想いを込めて手でモノを作れるのか・・自分に向き合い人にその思いを伝えるための私の人間としての基本は出来ているのか・・・

沢山教えられる一日だった。

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2011年08月10日

フィッティングに出かけた

座るのに苦労しているお客様から、依頼を受けフィッティングに伺った。お客様は96歳。

これまでも腰の曲がった88歳のご婦人の例などもあり、ある程度は楽に座れるようになるという事が分かっている。とても大切な仕事だ。東京のご自宅に伺った。

お会いしてお話を伺う。昨年自転車にぶつけられ、転倒して以来体調が思わしくないようだ。又、日常ふわふわのソファーに寄りかかるように座ってテレビを見る時間が長い。これは腰のためにはあまり良くない椅子の選択だ。

何れが原因かははっきりしないが、とにかく側湾が著しい。仙骨と頭骨を直線で結ぶと、中央部は5cmほど左に寄ってしまう。

中央に座っていただこうとしても、どうしても右に寄ってしまい、骨盤を水平に保つ事が出来ないでいる。

フィッティングをするにはご自身の気持ちも大切だ。身体を整えるのが難儀であれば、現状に合わせて支える。整えたいという意志が強ければ、ニュートラルな椅子を作り、なるべく正しく座る事で、癖を抜いてゆく事を目指す。
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お客様は若い頃はボートマンだったそうだ。お年の割には大変筋肉もしっかりしていて、自分から身体を整えたいとのお気持ち持ちも伺った。

設計としては座面幅を狭くして、常に中央に座れるようにする事。左脇にパットを付加して、身体の倒れを防ぐ事。肘を高く、そして前方に5cmほど長くする事。座面を標準値より高くして立ち上がりを楽にし、同時に脚載せ台を付けて、太もも裏の圧迫を減らす事。等が改良点となる。

制作、納品、その後の追跡調査に関しては又追って記事を書いてゆきたい。やりがいのある仕事をさせていただき、本当にありがたい事だと思う。
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2011年08月08日

子供の誕生日

8月8日長男の11歳の誕生日。

忘れっぽい私のために、11年前家内は「覚えやすい日に出ておいで。」とお腹の中に向かってささやいていたのが功を奏したのか!?  「2000年パチパチ」という日に生まれてきた。

誕生日プレゼントを何にしよう。いつも悩んでしまう。
物を送るのが普通だろうが、なんだかぴんと来ない。モノは所詮モノ。

モノで豊になるのを覚える事はそれほど子供のためにはならないのでは?等と考え、とにかく一日、一緒に過ごそうと決めた。
月曜日だが、今日のために一昨日、昨日と夜なべをして何とか一日仕事の休みを作った。

プールに行って泳いだり、幼い頃からの親友の家に行ったり、けれどそれほど特別な事はしなかった。

例年の家内のこだわりで、ケーキだけはうちで焼いた。

子供は幸せそうで、なんだか嬉しい時間だった。
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2011年08月03日

メンテナンス

3年前に設計、管理して建てたお客様の家に伺う。

ヒノキの床、ご家族で塗った漆喰壁、苦労して塗った天井の杉材、チェリーの家具、チークのキッチンカウンター。すべて使い込んで頂いて良い感じ!

庭木も徐々に大きくなり、程良い日陰。

家族と共に美しく年を重ねる家造りが、よく現れている。お客様も大喜こび。

今日は建具の微調整と、玄関ドアのオイル塗り。オイル塗りはオーナーとの共同作業。こんな風に一緒に作業していく事で、家のメンテナンスを覚えて頂く。

自然素材で建てた家は、元々多くの手入れを必要としない。美しく汚れていく。しかし時間の経過と手入れがマッチした時には、新しい素材では絶対出来ない素晴らしい味わいになってくるものなんだ。

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久々にそんな事を実感し、作業後、オーナーご家族とおいしいお茶を楽しんだ。
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2011年07月31日

山の上ギャラリー「私の椅子展・・・・5」

横浜市 戸塚区 にある山の上ギャラリーにて、本日より、「私の椅子展・・・5」が始まりました。8人の作家が個性的な椅子を発表しています。古民家を移築した落ち着いたギャラリーで、ゆっくり椅子を楽しんでいただけると思います。私も過去、何回か出品させていただいておりますが、今回はベンチ、イージーチェアー、ロッキングチェアー等を出品させていただいています。又、8月17日にはギャラリートークで、チェアーフィッティングや私の椅子の座り心地の秘密などをお話しする予定です。どうぞお出かけください。
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以下、山の上ギャラリーホームページより抜粋です。



隔年で開催している「私の椅子」展も、今年で5回目となります。自分の身体にぴったり合う椅子を使う大切さを、いつもお伝えしてきました。木の表情を生かした木工作家の真摯な仕事は、私達の日常を豊かで心地よいものにしてくれます。今展も魅力ある椅子の数々をご紹介致します。ぜひご覧くださいませ。

ダイニングチェア・ハイバックチェア・アームチェア・ロッキングチェア スタッキングチェア・ベンチ・スツール・座椅子 他 サイドテーブル等家具も展示いたします。
〜Gallery Talk 作家を囲んで〜
8/27(土)吉野崇裕
8/28(日)藤井慎介・古谷禎朗
9/3(土)谷進一郎・富井貴志
会費:お一人 1,000円(要予約)
tel.045-852-8855

◇作家在廊 予定日
吉野崇裕 8/27(土)、9/4(日)、9/11(日)
谷進一郎 9/3(土)
古谷禎朗 8/28(日)
般若芳行 7/31(日)
藤井慎介 7/31(日)、8/28(日)、9/11(日)
富井貴志 9/3(土)
高橋三太郎 9/11(日)
デニス・ヤング 7/31(日)、8/20(土)、8/21(日)

出品…谷進一郎、デニス・ヤング、吉野崇裕、藤井慎介、般若芳行、富井貴志、高橋三太郎、古谷禎朗

ttp://www.kokonotuido.com/main/yamanoue/normal/exhibition/index.html
ラベル:展覧会 椅子
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2011年07月30日

大口純一郎 俊輔 ライブ

ピアノデュオのライブに行ってきた。

出演は大口純一郎、俊輔。父子の共演だ。大口氏はビル・エバンス、アントニオ・カルロス・ジョビンに影響を受けたジャズピアノプレーヤー。そして今は実力派として知られ、日本を代表するピアニスト。

一方ご子息の俊輔さんは東京芸大卒業後、作曲、ピアニスト、アコーディオン奏者として活動するだけでなく、数々のプロジェクトで、パリコレクション、舞台出演、等多面的な活動で活躍されている音楽家。

あまり大声では言えないが、学生時代はジャズピアノプレーヤーを夢見ていた事もある私には、とても魅力的なセッションだ。ここ数年すっかり仕事と育児でライブから遠ざかっていたので、この雰囲気は何とも懐かしい。
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小さなカフェ 富士吉田のcafe cafe marketが熱心なファンで一杯になる。ピアノだけでなく、アコーディオン、バンドネオン、ピアニカ、トイピアノまで駆使した音作り。俊輔氏のリリカルなオリジナル曲。純一郎氏の力強い、骨太なソロ。次々と様々な色合いの音楽で空間が満たされてゆく。

お二人連弾で、南米リズムのオリジナルが演奏されると、その息の合う具合、微妙なインタープレイがそのご家族の生き方までもダイナミックに投影するような熱気で、ライブは最高潮。
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親子でライフワークをされている大口氏の演奏を感じる事で、今は小さいうちの子供にも、家族のすばらしさが伝わると良いな。と3人の子連れで聞いていたのだが、下の二人は途中で夢の中。

しかし、翌日感想を聞いてみると、しっかりと興奮気味に会場の様子を話している。

中身の濃い音楽は夢の中でも子供の心に響いたようだ。
ラベル:ジャズピアノ
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2011年07月24日

子供とサイクリング

今日はショールームに予約が入っていない。久々の休み。

家内の父の命日なので、甲府の実家へ出かける事にした。河口湖からは35kmの距離、標高1000mの峠を越える道のりだが、これが自転車に最適。10歳と8歳の子供2人も一緒に行きたいという。

幼い頃からよく一緒に走っているので、この道のりもあまり不安にならない。まずは点検、安全確認をしてから、走り出す。上の子は早私より強くなり始めている。いくつまで一緒に走ってくれるかな〜などと考えながらのんびり峠を登る。

それに対して、ちょうどツールドフランスを見ていた子供たちは、アルプスの峠でもイメージしたのか、アタックの応酬だ!

峠を越えるときついコーナーが20回ほど続く下りが待っている。重心のかけ方、ラインの取り方などを教えながら徐々にスピードアップ。
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後は標高差700mを快適に下る。交通量も少なく走っていれば甲府の夏も爽やかだ。

実家に到着すると祖母たちの驚いた顔が待っていた。
久々によい子供とのコミュニケーションと運動が出来たぞ。
posted by TAK at 00:00| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 自転車 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月23日

納品の後・・

先週作品を送らせていただいたお客様から、御来房の連絡。それも二組だ。納品した椅子に何かあったのだろうか?

ちょっと心配していると、一組目のお客様がみえる。お友達を誘って来てくださった。なんでも納品したあと一週間で身体が整い、すこぶる調子がよいとの事。ちょうどそんな時に御友人の腰に違和感があると聞いて早速誘って来てくださったのだった。

私の椅子は身体を整えるのに有効なツールとなる事を目指して制作している。そのため、お客様の身体と椅子をフィットさせるのが一番の特徴だが、なんと言っても大切なのは、使う人自身の身体に対する意識の持ち方なのだ。

椅子が勝手に身体を整えたり、不調を直してくれるわけが無い。自分の身体に心を向けた時に初めて一番有効な道具になるのだ。きっとこのお客様もそんなふうにして調子が良くなったのだと思う。

ご一緒に見えたお友達も私の意図を理解して気に入ってくださり、注文と相成った。
有難うございました。



二組目のお客様は、納品した椅子に座ると、ちょっと下肢がしびれ、少々座骨の収まりが悪いという。椅子をお持ちいただいて、ショールームのサンプルの椅子と比べてみた。ゲージを当てても誤差は2mm以内。目で見て分かる範囲ではない。でも座る姿を細かく観察すると、太もも裏の圧迫がやや強い。
これは経験的に座った時の筋肉の動きや、ズボンのしわの出来方で判断出来る。

この圧迫を減らすために早速、お客様の目の前で鉋を使い削り始める。当たっている場所を4mm削って座り心地を確認。お客様の顔を見ていると、この微妙な加工で大きな効果を実感しているのが分かる。本当にわずかなのだが、人はなんて敏感なセンサーを備えているのだろう。木の椅子を作っているといつもそう感心せずにいられない。

次に座骨位置を確認し、座面にマークする。やはりここも四方反り鉋で、局部的に3mmほど削り込む。
これも大正解。お客様は「おしりの収まりが楽になり、足の置き場に自由度が出た」と喜んでいただいた。
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数ミリの寸法、曲面の違いがこれほど大きく座り心地に影響を与える。一面ではこんなに微妙なのか。と言う驚き、もう一方では、この違いを理解して喜んでいただけるお客様がいるという喜び。

だからチェアーフィッティングは人の役に立てる新しい技術なんだと自分で納得した一日だった。
posted by TAK at 00:00| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | チェアーフィッティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月19日

キャビネット納品

キッチンカウンター下のスペースに収めるキャビネットの納品。

お客様は元々山、木に造詣の深いご家族。お宅の欄間を拝見して、欄間と同じ一位の木で作りました。
数年前にもやはり一位の木でテーブルを作らせていただいたので、とても良いコンビネーションです。
一位はあまり大木にならず、もしなったとしても、この周辺でとれた木は中心が雨露になってしまうので、大きな家具にするのはなかなか難しいのです。

13年ほど前に仕入れた長野県産の木を使い、苦労して節を避けながらようやくできました。引き出しはすべてベアリング入りのフルオープンタイプ。最下段はファイルケースも入る規格です。

お客様には大変喜んでいただきました。こんな風に喜んでいただくととても充実した気持ちになります。sP1010154.jpg
やっぱり納品は気持ちが良いな。
posted by TAK at 21:35| 山梨 ☔| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2011年07月16日

ムーン ロード

今日は本当に忙しかった。
朝から制作、木工サロンの指導、ショールームの接客、作品解説書の制作・・・目が回りそうだった。

自由のように見えても実は自営の木工作家には、ほとんど休みがない。

平日制作。週末接客。

暗くなる頃ようやく一息。週末なのに遊んでもらえない子供たちにちょっとサービス。ベランダのコンロに火をおこした。木工屋は薪には事欠かない。
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ふと湖の方を見ると月が大きい。

そうだ!昨日が満月だったんだ。

昇る月が湖面に反射して月の道が出来る。いつも満月の時は感動だ。家族みんなでしばらく見とれてしまう。
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何を思ったか、いきなり子供たちが紙と鉛筆を持ってベランダに出てくると、ムーンロードの絵を描き始めた。

仕事が忙しいと、ついつい家族にも負担を掛けてしまう。

だけどこんな自然に囲まれていると、ようやく皆が自分を取り戻してゆくのが心地よい。

明日もまた接客で忙しくなりそうだ。頑張ろう。
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posted by TAK at 22:22| 山梨 ☀| Comment(0) | TrackBack(0) | 家族 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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