2011年07月23日

納品の後・・

先週作品を送らせていただいたお客様から、御来房の連絡。それも二組だ。納品した椅子に何かあったのだろうか?

ちょっと心配していると、一組目のお客様がみえる。お友達を誘って来てくださった。なんでも納品したあと一週間で身体が整い、すこぶる調子がよいとの事。ちょうどそんな時に御友人の腰に違和感があると聞いて早速誘って来てくださったのだった。

私の椅子は身体を整えるのに有効なツールとなる事を目指して制作している。そのため、お客様の身体と椅子をフィットさせるのが一番の特徴だが、なんと言っても大切なのは、使う人自身の身体に対する意識の持ち方なのだ。

椅子が勝手に身体を整えたり、不調を直してくれるわけが無い。自分の身体に心を向けた時に初めて一番有効な道具になるのだ。きっとこのお客様もそんなふうにして調子が良くなったのだと思う。

ご一緒に見えたお友達も私の意図を理解して気に入ってくださり、注文と相成った。
有難うございました。



二組目のお客様は、納品した椅子に座ると、ちょっと下肢がしびれ、少々座骨の収まりが悪いという。椅子をお持ちいただいて、ショールームのサンプルの椅子と比べてみた。ゲージを当てても誤差は2mm以内。目で見て分かる範囲ではない。でも座る姿を細かく観察すると、太もも裏の圧迫がやや強い。
これは経験的に座った時の筋肉の動きや、ズボンのしわの出来方で判断出来る。

この圧迫を減らすために早速、お客様の目の前で鉋を使い削り始める。当たっている場所を4mm削って座り心地を確認。お客様の顔を見ていると、この微妙な加工で大きな効果を実感しているのが分かる。本当にわずかなのだが、人はなんて敏感なセンサーを備えているのだろう。木の椅子を作っているといつもそう感心せずにいられない。

次に座骨位置を確認し、座面にマークする。やはりここも四方反り鉋で、局部的に3mmほど削り込む。
これも大正解。お客様は「おしりの収まりが楽になり、足の置き場に自由度が出た」と喜んでいただいた。
sDSC_3982.jpg

数ミリの寸法、曲面の違いがこれほど大きく座り心地に影響を与える。一面ではこんなに微妙なのか。と言う驚き、もう一方では、この違いを理解して喜んでいただけるお客様がいるという喜び。

だからチェアーフィッティングは人の役に立てる新しい技術なんだと自分で納得した一日だった。


posted by TAK at 00:00| 山梨 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | チェアーフィッティング | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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